大阪の伝説と革新。チーズケーキ界を象徴する5つのブランド

大阪のチーズケーキを語る上で欠かせない、象徴的な5つのブランドがあります。

これらは単なる人気店じゃなくて、大阪の食文化の一部として深く根付いているんです。

それぞれが持つ豊かな歴史と個性で、時代を彩ってきました。

まずは、多くの人の記憶に刻まれてきたこれら5ブランドの「今」を紹介しますね。

 

 

庶民の王者「りくろーおじさんの店」

大阪のチーズケーキといえば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「りくろーおじさんの店」ですよね！

その魅力は、単なる味だけじゃないんですよ。

五感で味わう、焼きたての体験

お店に近づくと聞こえてきますよね、あの焼きたてを知らせる「チリンチリン」というベルの音。

ガラス張りのキッチンでは、ぷるぷる揺れる黄金色のケーキに、おじさんの焼印が「ジュッ」と音を立てて押されていきます。

この一連の光景、まさに「リテールシアター（購買体験の劇場化）」こそが、りくろーおじさんの魅力のど真ん中なんです。

手にしたケーキは、口に入れると「しゅわしゅわ」と音を立てるかのように溶けていく、本当にここでしか味わえない食感！

素材への変わらぬこだわり

1984年の誕生以来、大阪の定番として愛され続ける秘密。

それは、デンマーク直輸入の高品質なクリームチーズ、新鮮な卵、風味豊かな北海道産牛乳といった、厳選素材へのこだわりがあるからこそ。

お土産の「絶対王者」である理由

りくろーおじさんが「大阪土産の王様」と呼ばれるのには、ちゃーんと理由があるんです。

まず、直径18cmのホールが1,065円（税込）という、すごいコストパフォーマンス！

そして、新大阪駅や大阪駅、伊丹空港など、主要な交通拠点に必ずお店があるという計算されつくした立地戦略。

さらに、誰もが食べやすい軽やかなスフレタイプという、みんな大好きな味わいです。

「安くて、便利で、美味しくて、記憶に残る」

お土産に求められる全ての要素を、バッチリ満たしてるんです。

温めれば焼きたてのふわふわ感が蘇り、冷やせば生地が落ち着いて、よりしっとりした味わいを楽しめるのも嬉しいポイントですよね。

主な店舗はここ

なんば本店、JR新大阪駅（複数店舗）、大丸梅田店など

タルトの革命家「焼きたてチーズタルト専門店PABLO（パブロ）」

「チーズケーキに驚きと感動を」このテーマを掲げ、チーズケーキ界で話題になったのが、あのPABLO！

ブランドを象徴するタルト

PABLOといえば、やっぱりコレ。

サクサクのタルト生地に、とろける食感のチーズクリームを流し込んだ「パブロチーズタルト」。

表面のアプリコットジャムがキレイですよね。

かつては工房一体型のお店で、作っているところをライブで楽しみ、焼きたてを味わうスタイルが人気でした。

現在、お店の展開は戦略的に見直されて、大阪では心斎橋本店が関西の拠点としてブランドイメージを発信し続けてくれています。

常に新しい挑戦を続ける姿勢

定番の「パブロとろけるチーズタルト」（税込1,480円）だけじゃないんです。

季節のフルーツを使った「PABLO mini」（秋はシャインマスカットやモンブランなど）。

大阪名物と合体させた「パブロのたこ焼きチーズタルトやで！」（2025年10月1日発売）など、遊び心あふれる挑戦を続ける姿勢が、PABLOのすごいところ！

（ちなみに、昔はスムージー状の「飲むチーズタルト」も話題になりましたが、記事執筆時点ではレギュラーメニューには含まれていません）

主な店舗はここ

心斎橋本店

ヨーロッパの贅沢を一切れに「Delicius（パスティチュリア・デリチュース）」

もっと本格的で、洗練されたチーズケーキが食べたい！

そんな時は「デリチュース」が応えてくれますよ。

チーズの王様を、贅沢に。

お店の名前がついたチーズケーキ「デリチュース」。

最大の特徴は、”チーズの王様”と呼ばれるフランス産白カビチーズ「ブリー・ド・モー」を、贅沢に使っているところ。

ワインにも合う、大人の味わい

ベイクドタイプなのに、食感はまるでレアチーズケーキみたいに滑らか。

濃厚なチーズのコクと、甘酸っぱい杏ジャムが素敵なハーモニーを奏でます。

ワインにも合う、まさに大人のご褒美スイーツ！

価格は1カット500円（税込）で楽しめます。

主な店舗はここ

JR大阪駅店、エキマルシェ新大阪店、箕面本店

甘じょっぱいサプライズ「観音屋（かんのんや）」

チーズケーキの常識がひっくり返るような、ちょっと変わった体験。

それを体験できるのが、神戸生まれの「観音屋」です。

温めて食べる、新感覚チーズケーキ

1975年創業の観音屋が提供するのは「デンマークチーズケーキ」。

甘さ控えめのふわふわなスポンジケーキ。

その上に、デンマーク直輸入のオリジナルチーズを乗せて、オーブンで熱々に温めて出してくれるんです。

甘じょっぱさがクセになる

フォークを入れると、とろーり溶けたチーズが伸びます。

口に運べば、チーズの塩気とスポンジの優しい甘さが一体になります。

この「甘じょっぱさ」が、もうクセになっちゃいます。

テイクアウトもできますが、ぜひお店のカフェスペースで、最高にアツアツの状態を味わってほしい！

主な店舗はここ

KITTE大阪店、JR大阪駅店

モダンな革新者「ウメダチーズラボ」

大阪のチーズケーキシーンの「今」を感じさせてくれるお店。

それが梅田発のチーズスイーツ専門店「ウメダチーズラボ」です。

「新しいチーズスイーツの探求」をテーマに、今までの常識にとらわれないユニークな商品を生み出しているんですよ。

チーズの可能性を引き出すラインナップ

看板商品は、フレッシュチーズと牛乳、アイスを混ぜ合わせた「飲めるチーズケーキ」（税込650円～）。

さらに、カマンベールやゴルゴンゾーラなど、6種類のチーズから選べる「スプーンで食べるチーズケーキ」（各税込322円）。

高温で焼き上げた濃厚なバスクチーズケーキ「ウメダブラック」（税込540円）も人気です。

チーズの可能性をグッと引き出した商品ラインナップが魅力的！

主な店舗はここ

大丸梅田店

好みで選ぶ究極の一品。タイプ別 大阪最強チーズケーキ

大阪のチーズケーキ市場の面白いところって、りくろーおじさんのような誰もが知る定番と、特定の味をとことん追求する職人気質の専門店が、見事に共存してるところなんです。

手軽な定番品を楽しむ文化と、個性的でちょっとリッチな体験を求める文化。

その両方がちゃんとあって、新しい専門店が次々と登場することで、市場全体が盛り上がってるんですね。

ここでは、あなたの「今、食べたい気分」に合わせた最高のチーズケーキをタイプ別に紹介していきますね。

 

 

バスクチーズケーキの熱狂。大阪の焦がし職人たち

表面は黒く焦げ付くほど香ばしく、中心部はとろっとクリーミー。

このギャップがたまらないバスクチーズケーキは、大阪でもすっかり大人気ですよね。

La Pâtisserie KATSURA（ラ パティスリー カツラ） - 天満橋

フランスとスペインで修行したシェフが作るバスクチーズケーキは、食通から「大阪No.1」の呼び声も高い、すごい逸品。

本場スペインの名店「ラ・ヴィーニャ」で直接指導を受けた、まさに本場の味わいです。

ao coffee&gallery（アオ コーヒー＆ギャラリー） - 南森町

スペシャルティコーヒーと季節のパフェが人気のカフェですが、バスクチーズケーキも絶品。

絶妙な火加減で、外側はしっかり、中はとろとろの食感がたまらないと評判です。

ピスタチオなど、限定フレーバーも見逃せませんよ。

TRIBECCA CAFE（トライベッカ カフェ） - 北浜

おしゃれなカフェで人気のバスクチーズケーキも定評があります。こちらは少し塩を付けて食べるスタイルがおすすめです。

Nico.（ニコ） - 天神橋筋六丁目

かつて中崎町の人気カフェでしたが、移転後は「熟成バスクチーズケーキ」一本で勝負する専門店に進化。

からだに優しい素材だけで作られたこだわりの味を求め、遠方から訪れるファンも多い隠れ家的な名店なんですよ。

濃厚クリーミーの王道。至高のベイクド＆NYチーズケーキ

ずっしりと濃厚で、チーズそのものの味をしっかり楽しみたい。

そんな気分の時は、やっぱりベイクドタイプやニューヨークスタイルがおすすめです。

Patisserie Ravi,e relier（パティスリー ラヴィルリエ） - 中崎町

低温でじっくりと焼き上げる「フロマージュ」が看板メニュー。

隠れ家的な名店で、深く豊かなチーズの味わいが楽しめます。

LE PRIEURE（ル・プリュー） - 本町

SNSで話題沸騰中！まるで雪みたいに真っ白で美しいチーズケーキ。

ねっとりと濃厚なのに、後味は驚くほど軽やかなんです。

FORMA（フォルマ） - 天王寺

日本でチーズケーキ専門店が広まる、その先駆け的なお店です。

あべのハルカス近鉄本店内にカフェとテイクアウト専門店があります。

看板商品の「帝塚山フロマージュ」をはじめ、長年愛され続けるクラシックな味わいが魅力です。

軽やかで繊細な口溶け。極上のスフレ＆レアチーズケーキ

スフレといえば、りくろーおじさんだけじゃないんです。

軽やかで儚い口溶けを求めるなら、これらの選択肢もぜひチェックしてみてください。

Joel（ジョエル） - 淀屋橋

シックな雰囲気のパティスリーで味わえる、上品なチーズケーキが人気です。

特に2層になった「ダブルチーズケーキ」は、チーズ好きにはたまらない一品ですよ。

whitebird coffee stand（ホワイトバードコーヒースタンド） - 梅田

2種類のベリーソースが添えられた、美しいレアチーズケーキが評判。

こだわりのスペシャルティコーヒーとの相性もバッチリです。

タルトの芸術。サクサク＆とろーりを探求する

タルト生地とチーズフィリングのコンビネーション。

これは、チーズケーキのもう一つの「完成形」ですよね。

大阪 船場生まれのタルト専門店 BOMBOMY（ボンボミー） - 本町

こだわりのチーズタルトを専門に扱うお店。

いろんなフレーバーのミニタルトが並んでいて、選ぶ楽しさも楽しめちゃいます。

焼きたてチーズタルト専門店PABLO（パブロ） - 心斎橋

このカテゴリーの第一人者。

サクサクの生地ととろけるフィリングの食感のコントラストは、やっぱり外せません！

大阪らしい遊び心あふれる限定商品も魅力です。

目的別・エリア別 完全攻略マップ。あなたのための大阪チーズケーキ

たくさんありすぎて選べない！そんなあなたに、今の気分にぴったりの一品を見つけるための、すぐに役立つガイドです。

お土産探し、カフェ巡り、街歩きなど、シーンに合わせてぜひ活用してくださいね。

 

 

大阪チーズケーキ早見表

一目でわかるように、代表的なお店を用途別にまとめてみました。

時間がない方は、まずはこちらをチェック！

お土産ミッション。主要交通拠点のチーズケーキを完全制覇

観光や出張の最後に、最高のお土産を手に入れるためのエリア別ガイドですよ。

新大阪駅。最後の激戦区

新幹線の改札の中にも外にも、大阪を代表する名店が集まってるんです。

• りくろーおじさんの店
  改札内外に複数あるので、買い忘れの心配なし！ 焼きたてに並ぶ時間がない時は、あらかじめ箱詰めされたものを買うのが賢い買い方です。




• デリチュース
  りくろーおじさんとはちょっと違う、高級感のあるお土産としてぴったりです。




• 観音屋
  少し変わったお土産を探しているなら、温めて食べるチーズケーキがきっと喜ばれますよ。

梅田・JR大阪駅。デパ地下の楽園

百貨店や駅ビルが集まる梅田は、チーズケーキのまさに宝庫！

• りくろーおじさんの店（大丸梅田店）
  いつも行列が絶えない、梅田の目印みたいになってます。




• デリチュース（JR大阪駅店）
  駅の構内にあるので、アクセスしやすいのが魅力ですよね。




• ウメダチーズラボ（大丸梅田店）
  モダンで新しいお土産は、ここでしか手に入りませんよ。




• 観音屋（KITTE大阪店）
  JR大阪駅直結のKITTE大阪の中にあって、カフェで休憩もできちゃいます。

なんば駅。ミナミの中心で味わう

活気あふれるミナミエリアの拠点ですよね。

• りくろーおじさんの店（なんば本店）
  ここが旗艦店。2階の「陸カフェROOM」では、オーブンから出したての「超・焼きたて」をホールで味わう、究極の体験ができちゃいます。




• PABLO（心斎橋本店）
  なんばから少し歩けば、チーズタルト革命の発信地です。現在はテイクアウト専門店として営業しています。

カフェ体験。記憶と写真に残る、美しいチーズケーキの時間

味はもちろん、お店の雰囲気や見た目の可愛さも大事にしたい。

そんなあなたのためのリストです。

• Picco Latte（ピッコラッテ） - 中崎町
  パステルカラーの外観とドライフラワーに囲まれた店内は、どこを撮っても絵になっちゃいます。アイスキャンディーみたいな棒付きチーズケーキは食べ歩きにもぴったり。




• hannoc（ハノック） - 中崎町
  ショーケースに並ぶケーキは、まるで宝石みたい。パティシエが目の前でケーキを仕上げるライブ感も楽しめちゃいます。




• LE PRIEURE（ル・プリュー） - 本町
  白を基調にしたシンプルな空間に、純白のチーズケーキ。静かで洗練された時間を過ごしたい時に。




• spectacle KITAHAMA（スペクタークル北浜） - 北浜
  古いビルをリノベーションした、とってもスタイリッシュなカフェ。川沿いの景色を眺めながら、濃厚なベイクドチーズケーキをどうぞ。




• CAFE NAMS（カフェ ナムス） - 北加賀屋
  シンプルでアートな空間は、まるで韓国のギャラリーみたい。絶品のレアチーズケーキと一緒に、いつもと違う時間を。

地元民が愛する味。路地裏の隠れた名店と専門店の探求

観光客で賑わう中心部から少し足を伸ばせば、そこには地元で深く愛される名店の数々があるんです。

• dessert place SHIKISAI（デザート プレイス シキサイ） - 朝潮橋
  わずかにハーブで燻製した「薫製チーズケーキ」というオリジナルの一品。これを求めて遠方からもファンが訪れる実力派のお店です。




• チーズケーキ ラボ シード - 泉南郡
  農薬不使用の米粉や国産有機小麦粉など、素材にとことんこだわったチーズケーキが人気。自然派志向の方におすすめですよ。




• Torkuchen（トルクーヘン） - 京橋
  熟成チーズケーキの専門店。時間をかけて引き出された、深くて複雑なチーズの旨味をゆっくり堪能できます。




• Ants’ coffee company（アンツコーヒーカンパニー） - 本町/南船場
  焼き上げてから24時間かけてじっくり熟成させる「熟成チーズケーキ」が看板メニュー。風味を馴染ませて旨味を凝縮させたケーキを、コーヒーと共にゆったりと楽しめます。

あなただけの完璧な大阪チーズケーキの旅へ

大阪のチーズケーキの世界って、本当に広くて、深くて、個性的ですよね。

大阪のシーンを代表するのは、「りくろーおじさんの店」のような、圧倒的な知名度と人気を誇るお店の存在です。

そして、その大きな流れと一緒に、バスクチーズケーキのトレンドを引っ張る専門店や、特定の味を極めた職人さんのお店が、街のあちこちで輝きを放っているんです。

新大阪駅で急いでお土産を選ぶ瞬間から、中崎町のおしゃれなカフェでゆっくり時間を過ごす午後まで。

どんなシーンや目的にも寄り添ってくれる選択肢が、大阪にはちゃんとあります。

このガイドが、あなたが大阪で最高のチーズケーキに出会うためのきっかけになったら、すごく嬉しいです。

あなただけの完璧な大阪チーズケーキを探す冒険に、さっそく出かけてみませんか？

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